泣きすぎだって
先日、まりまりのほた、プロダクション経営の教室3クラスで4〜5才の子たちに向け、一日演技の先生をしてきました。
子ども達は他の子をたたいたり大暴れな子から、じっと黙ってしゃべれない子、すごくいい子にしてる子まで様々。どうやらクラスはいつも大変なエネルギーが渦巻いている様子。
窓からは親御さん達が熱い視線で教室の我が子を見てます。
私は「先生」というガラでもないし、ここは子ども達と体当たりでつきあう作戦で。
ちょっとみんなの警戒が緩んできた頃にオーディション形式でインタビューしてみました。
ほた「OOちゃんはお芝居するの好き?」
OO「・・・・嫌い…。でも…テレビに出たい…」
ほた「どうしてテレビに出たいの?」
OO「お母さんとお父さんが見るから」
ほた(涙)
ほた「お芝居するの好き?」
△△「うん!楽しい!!」
ほた「どんなとき楽しいの?」
△△「うーーんとね・・・恐いところが楽しいーーー!!」
ほた(涙)
あまりに健気だったり、才能あふれてたり、切なかったり、色々な思いを小さな胸に抱えている子ども達に、涙、なみだの1日でした(いえいえココロの中でですね。)
お父さんお母さんの我が子を思う強い思い。
みんなは小さな身体でその思いをがんばって背負っている。
お互いを大切に思っていても、幸せを願っていても、家族でも、思いがすれ違ってしまう事もある。
そんな現実や、子どもの思いを、ガシっと受け止めてる頼もしいお母さんの姿や、泣きながら一生懸命自分の気持ちをお父さんに伝えようとする小さな子や・・・そんな色々とガッツリ遭遇してしまった一日でした。そして心から思いました。
どうか今日会った子たちみんなが、お芝居の世界でもいいし、他のどんな世界でもいいから、自分を表現できて、幸せになれる場所を見つけられますように。
泣き出したいような、祈りたいような気持ちで胸がいっぱいになってしまいました。あの、強い強い気持ちの盛り上がり?はなんなんでしょうか。
実はいつもは中々人の顔が覚えられない私ですが、今でも子ども達の顔がはっきりくっきり頭に浮かびます。私は一日代行の先生だったのでもうあの子たちに会う事は無いんですが。
何も力にはなってあげられないんですが。
出来る事はまことに勝手ながら神様に祈る事だけです。
次にどこかで子ども達の前でお芝居する時までに、この祈る気持ちをちゃんと芸の技にかえて、心をこめてお芝居をしたいと思います。