群馬★日記7 新作稽古極まる!
苦労しました…新作稽古。
なかなかできない!
ただただ、この作品はきっとお客さまの心に伝えられる何かがあると信じて作りこみます。
もっちょは鬼へ、ゆうたろは娘へ。
まりまりのたまさんや由加子さんの助けを借りて、やれるだけのことをやって群馬へと向かうのでした―――。
2月18日
3度目の群馬入り。歓迎してくださったハートフルの皆さん!
打ち合わせ、取材対応、ハートフル劇団と稽古などなどの合間に、もっちょ&ゆうたろは新作の稽古を続けます。
ほたも他の仕事をこなしつつ作品完成に向けての意見を出す…まさに三人協力作業の創作活動でした。
20日の前橋セミナーは櫻井さんはじめ皆さんの宣伝活動で予約は満パイ!!
ただその裏では、殺到した一般の参加希望者のために、当日は会場に入れない、お留守番組のハートフルメンバーの方々が沢山いらっしゃいました。
そこで櫻井さんのはからい。
仲間が舞台で頑張る姿を見られない留守番スタッフのために、ハートフルの事務所で
急遽「ガンバッテきます公演」を前日にやろう!いうことになりました。
そこで、この機会にという事で。僕らの新作もついについに初披露の日を迎えました!
新作を2人が演じる間・・・事務所の中は不思議な時間が流れました。
観客はエプロンを外して隣の厨房から観に来て下さった配食スタッフの皆さん、ヘルパーさんたち、事務の方々。
場所は「訪問介護」「訪問入浴」受付の文字が吊された、10以上の事務机の並ぶ介護事業所の事務所。
そこがシン、と静まり、鬼の住む山の空気が漂いました。
物語の行方をじっと追うように見て下さるハートフルの皆さんとまりまりが、今、一緒に空気や風を生み出しているのです。
ため息や涙が広がって湖の底にみんなでいるような気持でした。苦労した作品が本番を前に心に届く作品へ仕上がった、仕上げていただいた瞬間でした――。
また、ハートフル劇団がお芝居後に、留守番組の皆さんに向けたメッセージも胸に響きました。
「こうしてお芝居に参加して稽古したりできるのも、現場を守ってくれている
皆さんのおかげだと思っています」
「いつも支えてくださってありがとうございます!」
「明日からの本番では、介護職ってこんなに明るくて楽しい面もあるんだよ、
てことをしっかり伝えてきたいと思います」
…なんだか聞いていて、演じる側と応援する側の熱い気持ちに泣けてきちゃいました。
ゆうたろは、その後の大きなカブを演じるほたともっちょの芝居を見ていても涙が出てきて困ってしまいました。
何度も話し合いを重ねて、「大事」と思うことを言葉にし、芝居にしてきたことや、ハートフル劇団の皆さんと気持ちを一つにして本番を迎えられることも、こうして温かい応援をしてくださるメンバーの皆さんがいることも……
これまでの福島、香川での出会いや経験ひとつひとつが糧となり、今があるなぁ〜としみじみ感じたのでした。
本番前日に、不安をなくし、励まされ、気持ちが強くなるお芝居会を経て、
明日から二日間、皆で本番を成功させようという思いは強くなるのでした。