お芝居デリバリーまりまり 稽古日記

まりまりの今までの道のりが、けっこう赤裸々に読めちゃうブログです。昔の文章(><)書き直したいけど、がまん・・・

4パリからマルセイユへ


Bonjour !


ハットリクンです。
今日はついに、パリを離れてマルセイユに旅立つ日。
とはいえ、午前中のパリを満喫しますよ!
まりまり3人は、マルシェへGO!


ほたかさんおなじみのマルシェ、蚤の市にでかけた3人。
集合時間を決めて、解散!ど、どうしよう、どうしよう。
とりあえず、はじっこまで行ってみよう、と思って、
ぐんぐん歩く、マルシェがなくなってもぐんぐん。
とにかく歩いてみた。写真を撮ってから、引き返す。


洋服とか、水道の蛇口とか、いろいろ売ってる。
俺が欲しそうな雑貨みたいのは、あまりない。
妻に布でも買っていこうか、と思ってみるが、
思うだけ。結局、何も買えないまま、集合場所へ。


すると、やってます、やってます。ほたさんが、
集合場所にしていたお気に入りの店で着せ替え中。
ていうか、ずっとこの店にいたんですか!?
「そう、ね、これどうかな?」に、似合ってます。
もっちょも合流して、ふたりで服を選んでいる。



これは、買わなかったほうのシャツ。
モッチョもほたさんも何着か服を買って、
さて、フランソワの家に帰ってパリを旅立つぞ。
俺は結局、マルシェモードに乗り切れず、収穫なし。


リヨン駅に行く途中、現在時刻をカンチガイしていて、
パニックほたか発動、大きなスーツケースを持ったまま、
とにかくあせるほたさんに、必死でついていく男たち。
リヨン駅に着いて、ほっとしてサンドイッチを買ってたら、
またもや新たなハプニング?「ホームはここじゃない!」


『まったく、飽きる暇がないね、このツアーは』
映画に出演しているかのようなのんきな気分で歩き回る、
慌てるほたさんにゃ申し訳ないが、楽しいハプニングでした。
乗った車両が指定のとは何両も隣りだったのは言うまでもない。


マルセイユに到着した僕らを待っていたのは、
ブリジット&にほさん。ほたモッチョとハットリクンと分かれて、
それぞれお世話になる人のおうちに荷物を置かせてもらいに行く。
ボクはにほさんの後をついて、パニエという地区へ向かう。


そこには、伝説のたこ焼き屋「たこさん」があり、
僕らが大変お世話になる怪人ミゲルが住んでいるのだが、
それはまた後日、ゆっくり紹介しよう。


この夜、ブリジットの家に再集合し、
にほ&バンシアンヌ、ゆう君、ブリジット&リオネル、
そしてまりまり3人が、素敵な夕食を共にしたのであった。
(by ハットリクン TORI)

3パリ路上まりまり!


Bonjour !


ハットリクンです。
27日には、遂にパリの路上デビュー、まりまりです。
まずは、エッフェル塔へ!エッフェル塔前の公園?にて、
路上パフォーマンスできるよ、との噂を頼りにやってきたものの、
そこらにいるのはみやげものを売る怪しい物売りばかり!


怖気づいた僕はモッチョといっしょにトイレ探し。
危うく立ち×ョンを免れてトイレを済ませた僕らは、
待ちくたびれたほたさんのもとへ無事帰還。
「とりあえずひかげがいい」
「あそこのひかげを攻めてみよう」
「おなかがすいたね」
「モッチョ、ちょっと待ってて買ってくる」


なかなかパフォーマンスに至らないまりまり。
しかも並ぶの苦手な僕は後から来る人々に順番を譲り続け、
ほたさんに「遠慮してたらいつまでも買えないよ!」と
檄を飛ばされる。苦手なものは仕方がない。


買ってきたサンドイッチもどきを腹に押し込み、
なにもしないうちから敗戦ムードが漂うまりまり、というか
ハットリクン。けれども野外でジャックをやれるとなれば、
話は別。野外のジャックは格別です。
伸びる豆の木を追う視界の端にエッフェル塔


稽古もなしで思い出し英語バージョンだったにも関わらず、
思いがけずサイドからも拍手をいただく。「あ、どーも」
「じゃ、そっち向きでやりますか」


集団でピクニックしている家族連れなどがいる方に向き直り、
今度は、ほたモッチョで白雪姫。イギルの音は少々響きにくかったが、
エッフェル塔を背負ってのチロルは、なんとも爽快でした。
ボクの大好きな「鏡のシーン」の後ろにエッフェル塔
冒頭の写真、ドキドキしながら撮影しましたよ。


最後は、とりモッチョで、大きなカブ。場が温まってから参戦とは、
なんとも図々しいハットリクン。図々しいついでに演目後、
「みんなカブ」を発動。そこらで見ていたお姉さんや子ども、
あんちゃんなどを捕まえて、ウントコショドッコイショ。
言葉の通じない観客に参加してもらえてこみ上げてくる感動。


続いてはポンピドゥーセンター前に移動。先日とは違い、
今回は大道芸人らしき人がパフォーマンスしている!
またもや腹ごしらえをして、時間を稼ぐまりまり。
「どうする?」「出演する順番とか決まってるのかな」


再びポンピドゥの前に戻ると、別の芸人さんが始めるところ。
どうやらパントマイムのおじさんらしいが、通行人のものまね?
みたいなことで観客の注目を集めている。既にけっこう面白い。
途中で観客から子どもたちを5人、前に呼び出して風船遊びなど。


終わってみれば、やんやの喝采。あまりに見事な風船おじさんの芸に、
ハットリクン、露骨にびびりだす。「すんません、おれ、ビビリました」
あまりのビビリ具合にほたさんが業を煮やして「ひとり金銀」炸裂!
続いてほたもっちょで「浦島太郎」。ああ、俺もやりたい。
やりたい、やりたい、やりたい、やりたい。


「はっとりさん、大きなカブ、やりましょう!」
「やりましょう」モッチョ、ありがとう。


またもや調子に乗って「みんなカブ」を発動してしまった。
日本語・英語まじりで助けを募る。マジカル・ワード、うんとこしょ。
今度もまた、お姉さん、子ども、あんちゃんなどが、どっこいしょ。


大変気をよくしたハットリクンは、無謀にも、
本日二度目のジャックに挑戦。さすがにヘトヘト。
明るいからって油断してると、もう「夜」なんです、
ボンソワタイムなんです。


27日の演目
エッフェル塔
ジャックと豆の木(ほた・とり)
・白雪姫(ほた・とり)
・大きなカブ(とり・もちょ)


ポンピドゥーセンター前
・きんのおの、ぎんのおの(ほたソロ)
・浦島太郎(ほた・モッチョ)
・大きなカブ(とり・もっちょ)
ジャックと豆の木(ほた・とり)



つづく。


(by ハットリクン TORI)

2ぺーちゃんとのこと


Bonjour !


ハットリクンです。
写真は、もっちょ。重いのにパソコンを持ってきたもっちょ。
おかげで、SDカードの修復に成功、ありがとう!
これでバシバシ写真が撮れるぜ!


昨日は、修復まえだったので写真がない。
簡単に報告すると、ポンピドゥセンター前にて、
路上まりまり敢行、すてきなマッサージお姉さんに遭遇。
・・・一体、何があったんだろうか。


今回、マルセイユでの劇場公演にさきがけて、
パリの路上でフランス人のみなさまの反応を見ておきたい、
という作戦があり、まずはポンピドゥの下見に行こう、
と3人はでかけたのでありました。


正体不明の盆踊りジャポネや、へたくそなシャボン玉男など、
じゃっかんのパフォーマーはいたものの、聞いていたほどには、
パフォーマンスエリアになっていないポンピドゥ。
しらけるハットリクンをよそに、勝手に演じ始めるほたもちょ。


おいおい!
その後、座っているひとの前に無理矢理出前するスタイルで、
2演目、合計3演目もやってしまった。下見だったはずなのに。


25日の演目
・うらしまたろう(ほた・もちょ)
・へっぴりよめご(とり・もちょ)
・きんのおの、ぎんのおの(ほた・とり)



さて、あけて26日。今夜は、観劇中のほたの携帯を鳴らした張本人、
ぺーちゃんこと、ペーテルおじさまとの会食があるのだ。
日中、フランソワ宅で部屋稽古をかましたのち、
ペーテルおじさん宅を訪ねた。と、トレビアン!


なんちゅうか、お金持ちでございますね。
諸行無常とか書いてあったし。ビールをいただいたのち、
飲酒演技の暴挙に出る。幻の新作、一寸法師も上演。
もっちょは、ホーメイで「ふるさと」を吟じ、
みごと、高価そうなトラの置物を賜る。


26日の演目
・へっぴりよめご(とり・もちょ)
一寸法師(ほた・とり)


なぞの日本料理屋で、おすしなどをごちそうになった。
いい気分になって地下鉄で下手くそなブルーハーツをがなったのは、
トラの置物が羨ましかったからではないのですよ。
ぺーちゃん、またいつか、お会いしたい、
愛すべきムッシュ。


つづく。


(by ハットリクン TORI)

1夕方いよいよパリ入り


Bonjour !


ハットリクンです。
ほた、もっちょと共に、フランスにやってきました!


フランスでの最初の夜をぐっすり眠るために、
機内で一睡もしなかったハットリクンを待っていたのは、
パリでまりまりのために自宅を提供してくれた、
フランソワ・ルパージュ氏からのトレビアンなお誘い、
「今夜、一緒に芝居見に行かない?」


と、トレビア〜ン、ムッシュ、でも僕、眠い。
チャリンコをかっとばすフランソワ、バスを乗り継ぐ3人。
劇場では、黒い衣装に身を包んだ若い俳優たちの、
素敵なお芝居が展開されました!が、僕、寝てた。
ほたには、電話がかかってきた。(僕、目覚めた)


ヒンシュク、ジャポネ。


しかも、ハットリクンのデジカメは、
SDカードの不具合で、4枚目以降の写真が、
撮れねぇ!最後の一枚が上の写真、空?
フランスに到着すらしてない。


劇場の外は、21時過ぎても素敵に明るい広場。
ハイジが乗っていそうな長いブランコもあった。
だが、SDカードに保存の余地はなかった。
ハットリクンのバッテリーも切れた。


つづく。

(by ハットリクン TORI)

Tori no kawari ni syasin up!
21 ji gekijou no mae nite

Paris Vancenne 2010 06 24


(by Hota in Skotland)

素直になれなくて

お芝居の稽古してると、普段の自分の心の柔らかさ加減が出ますね。

かっこいいセリフじゃなくても、素直に柔らかく言えるか。しんどい〜とか、今のセリフ俺悲しいとか、あなたの助けが必要とかそんな言葉も交わせたら、受け止められたらいい。

胸を開いて、相手をしゃんと受け止められたらいい芝居が出来る。
そんな事を、共演した皆さんから教わりました。忘れないで目指したいぞ!


来週、お芝居の「試演会」をします。珍しく予約制 無料・投げ銭歓迎、です。


詳しくは公式HPでお問い合わせ下さい。

言葉にならない

今はお芝居を創ってます。
だんだん五感を開いて行って、自分の中と世界の中に埋まった秘密を探っている感じ。



お芝居を見に来る人は楽しみたくて来るけど、楽しければいいのかなというとそれだけじゃない。



同じように、悲しかったり、やるせなかったり、不安に押しつぶされそうだったりしてるかもしれない。



うまい言葉が見つからなかったり、本音で語り合えなかったり、傷つけて傷ついて歩み寄れなくなったり、大事な物を失ったり
・・・でも、だからこそ繋がるヒントもその哀しさの底の底に埋まっているんじゃないかな


そんな風にもう一度出会えるお芝居を創りたいと思います。


フランスツアーの前の試演会を6月17日に大山の(なんと)劇場で行います。小学生以下のお子さま連れの方は無料です!!興味ある方はぜひお問い合わせ下さい♪

あのトビラは何の扉だったのか?

浜松日記 byほた

浜松路上演劇祭実行委員のみなさん
出演者のみなさん
ボランティアのみなさん
ご覧下さった皆さん
お会いした浜松の街の全ての皆さんへ


ご素晴らしい体験をさせていただきました。
9年前に倒産した遺跡のような松菱デパートのエントランスを朝から掃除して、
あそこにいた全員で作り上げたあの時空間、出会いは、俳優としても人間としても忘れられない物になりました。

当日までの長い準備期間、募金活動を経て一日だけ開いたトビラ、その前で演じられるパフォーマンスは、何かを希求する宣言する謳う迷う立ちつくす選ぶ歩む人生そのものでした。

浜松路上演劇祭はこれからもっと深くなり、広がり、進化していくと思います。
その時、私も浜松の路上に立てる表現者であれるように。

迷った時は、あの街を思い出し、「立つ自分」を探していきたいと思います。